名前 : 賢一
日付 : 05月31日(月) 01:23
第2章 コウクンの家で何をしたか。
先日、このような手紙がうちの郵便受けに舞い込みました。
「賢一くんは、コウクンのお家に行って何をしたのですか?」
この手紙を見て、僕はとても寒気がしました。なぜならば、コウクンの家に行って何をしたのかと聞かれるのが一番恐かったからです。僕が最も恐れていた事を、何の迷いも無くスンナリ聞かれてしまい、応えざるを得ない状況になってしまいました。
(ここまではフィクションです。信じないでください。)
コウクンの家の駅に着いたのが、大体10時ぐらいと記憶していますが、あまり定かでは有りません。駅に着き、まず僕はコウクンに自分が駅に着いた事を伝え迎えに来てくれとお願いしました。コウクンがなかなか来ないので、駅周辺を見学していました。目に映るもの全てが僕にとっては新鮮で、全てに興味を示していました。その中でもひときは僕の興味を引くものが有りました。それは、ストリートミュージシャンの発見でした。僕自身がストリートミュージシャンのため、同業者を見るとついつい熱いものが込み上げてきて、いても経っても入られなくなります。そこで、近くに座り彼等の歌を聴いていると、「ゆず」ヲやっているという事が分かりました。数分後、酔っ払いのおやじさんが、おばさんを二人連れてきて聞いていました。酔っ払い好きの僕としては、それは大きな喜びでした。だが、この時はまだあんな事が起こるなんて夢にも見ていませんでした。酔っ払いのおやじは
「俺にギターを引かしてみろ。」
といい。ギターをミュージシャンから奪い取り、演歌を歌い出しました。そのとき、ちょうどコウクンが現われたので、「しめた」と思い、コウクンと一緒に酔っ払いをからかっていました。しかし、想像以上にその酔っ払いのリアクションがつまらなくて肩を落として、家路をたどる事にしました。帰りがけにスカイラークを見つけたので食べていく事にしました。店に入ると、その店内は薄暗くとても高いメニューが出てきました。貧乏人の僕らはそのメニューの中で一番安いものを注文しました。なんかとても場違いなような気がしてならなかったのですが、その時は二人ともお構いなしに、騒いでいました。会計を済まして、外の看板に目をやると、スカイラークの後ろにガーデンという文字が木の影から姿をあらわにしました。どうりでと、二人で納得して、再び帰路に就き30分ぐらい歩いてようやく甲太郎の家に着きました。ここからが大変だったんです。
第二話 コウクンの家に行く THE END
感想
大切な事って目に見えないでしょう。いつも僕は、心を研ぎ澄まし何か確かなものを探しています。サンテグジュペリはそう言っていました。その心境が第二話を読んで良く分かりました。これからも頑張って書いてください。(埼玉県
K.K.君)
追伸
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